みなさんは今どこの通信会社の回線を使っていますか?
最近では大手キャリアの通信料金の引き下げが相次ぎ、それに続いてMVNOでも通信料金の引き下げも行われました。
より低廉な価格でデータ通信ができるようになったわけですが、もっと安い料金で使いたい!という人もいるはず。
そこで今回は実際に私が使ってみて低速モードをレビューします。
低速モードとは?
低速モードとは契約している高速通信とは別に使える低速の通信のことです。
高速通信であればスピードテストで計測すれば30Mbpsとか50Mbpsとか出ますが、低速通信は300kbpsとか500kbps、せいぜい1Mbpsくらいしか出ません。
ただその代わり無制限に通信容量を使えたり、上限はあるものの何日で何GBまでというように制限が比較的緩い場合が多いです。
低速モードの特徴
それでは各社の低速モードの特徴について見てみたいと思います。
楽天モバイル
楽天モバイルでは楽天が自社で保有している楽天回線とauの回線から借りているパートナー回線とがあります。
楽天回線かパートナー回線かは以下のリンクから確認することができます。
低速モードは専らパートナー回線の人が使うことになります。
私も地方の方に住んでいるので普段はパートナー回線のほうで使用しています。
楽天回線では高速通信は公称では無制限とはなっていますが、実は1日10GBまでという制限があります。
1日10GBを超えると低速の3Mbpsに制限されます。
パートナー回線では高速通信は5GBまでで、これを超えると低速の1Mbpsに制限されます。
低速1Mbpsとはなっていますが、実際にスピードテストをしてみるとだいたい800kbps~900kbpsに収まります。
なおパートナー回線では高速通信の容量を超過していなくても低速通信に切り替えることができます。
注意点ですが楽天モバイルの低速通信であっても消費したデータとしてカウントされます。
パートナー回線で高速通信を3GB使用して低速通信を1GB使用した場合、4GBのデータを消費したことになります。
3GBとしては扱われません。
3GBまでは税込み1078円ですが、3GBから20GBまでは2178円ですのでその分料金が高くなってしまいます。
mineo
mineoではパケット放題Pulsというオプションサービスを提供しています。
これは税込385円で1.5Mbpsを使い放題できるというサービスです。
ただし3日間で10GB以上使用すると速度制限されます。
10GBプランで契約するとパケット放題Pulsの料金は無料になります。
最安値で運用するならばデータ通信のみの1GBプラン(税込880円)+パケット放題Plus(税込385円)=1265円となります。
アプリを使って低速通信に切り替えることができます。
mineoにはパケット放題Plus以外にも低速200kbpsがありますが、以下ではmineoの低速モードはパケット放題Plusのことを指します。
IIJmio
IIJmioではmineoのような低速モードのオプションはありませんが、高速通信とは別に300kbpsの低速モードを使うことができます。
とはいっても3日間で366MBという制限があります。
それを超えてしまうと100kbps以下になって使い物にならなくなります。
最安値はeSIMであれば高速通信2GBの税込480円(データ通信のみ)、物理SIMであれば高速通信2GBの税込748円(データ通信のみ)です。
低速モードの使用感は?
音楽ストリーミング(Spotify)、ラジオ(radiko)
楽天モバイル、mineo、IIJmioいずれにおいても問題はありません。スムーズに再生されます。
ただIIJmioの低速モードの場合他の二つと比べてアプリの立ち上げに時間がかかります。
それさえ済ませれば後は問題ありません。
アプリ立ち上げ時は高速通信で、それ以降の再生は低速にするといいでしょう。
楽天モバイル、mineo、IIJmioいずれにおいても問題ありません。画像もツイートも表示されます。
ただ楽天モバイルとIIJmioの2つは画像の表示に時間がかかります。
ツイートの履歴を掘っていけばいくほど画像の読み込みが遅くなります。
表示に5秒から10秒かかることもありました。
スクロールしてもなかなか表示されないということはしばしばです。
もちろん待てば表示されるのですが。
mineoはツイートに追従して画像が表示されるので快適に使えます。
履歴が深くなれば画像の読み込みも遅くなりますが1秒遅れる程度です。
Amazon
楽天モバイル、mineo、IIJmioいずれにおいても問題ありません。
mineoはスムーズに画像が表示されますが、楽天モバイルとIIJmioは数秒遅れて画像が表示されます。
ストレスになるほどではないので、それなりに使えます。
YouTube
YouTubeには画質によって144p,240p,360p,480p,720p,1080pに分かれています。
数字が大きくなればなるほど画質は良くなりますが、その分通信速度が必要になります。
スマホで見る分には最低限360pは欲しく、480pで満足できる画質で、720p以上で最高にきれいな画質で楽しめます。
以下の図のようになります。
144p | 240p | 360p | 480p | 720p | 1080p | |
楽天モバイル(1Mbps) | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | × |
mineo(1.5Mbps) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
IIJmio(300kbps) | △ | × | × | × | × | × |
YouTubeを低速モードで見るなら楽天モバイルかmineoです。
IIJmioの低速は動画を楽しむのは無理ですが、音楽だけを聴くなら可能です。
画質は落ちても音質は落ちないので十分楽しめます。
ゲーム(ウマ娘)
ゲームではプレイ中は基本的に速い通信速度は必要としません。
低速モードであっても楽天モバイル、mineoでは問題なくプレイできます。
IIJmioも基本的に問題なくプレイできますが、時折通信速度が遅すぎるためかエラーになることがあります。
そこそこ起きるのでストレスを感じるかもしれないです。
通信速度が遅くなればその分画面の切り替わりで高速通信と比較して多少の遅さを感じることがあります。
とはいっても1秒程度です。
問題はデータをダウンロードするときです。
ライブやレースのダウンロードは高速通信と比較して10秒くらい時間がかかってしまいます。
アプリの初回ダウンロードのようにGB単位で大量にダウンロードするのは低速モードでは無理です。途中でエラーになってしまいます。
ゲームで快適にプレイするためには重要なのは通信速度より端末の処理能力のほうです。
低速モードを使って賢く節約
以上各社の低速モードについてみてきました。
こうしてみると低速モードは意外と使えることが分かります。
楽天モバイルやmineoのような1Mbpsの低速モードは十分使える速度で、IIJmioのような数百kbpsの低速モードは限られた範囲でなら使えることはできます。
もちろん何でもかんでも快適に使えるというわけではありません。
より高い速度で通信したいのであれば高速通信に切り替えればいいだけです。
アプリで簡単に切り替えられるようにしているところがたくさんあります。
通信会社を選ぶときは低速通信にも着目してみましょう。