来年のセミリタイアに向けて準備中。今回はネット環境について考えてみたいと思う。
ネット環境は生命線
僕にとってネット環境は重要事項の一つだ。セミリタイア後はネットを使って収入源を得る予定だからネットが使い物にならなければ生活自体が成り立たなくなってしまう。他にも動画を見て娯楽を楽しんだり、ネット通販で国東半島にはない専門店の商品を買ったりすることができなくなってしまう。自分は自転車が主要移動手段となるので自転車で運べないようなものはネット通販でないと手に入れることができない。(店頭から配送できるものであれば別だが。ただしその場合は選択肢が少なくなってしまう。)
固定回線は選択肢に入らない
ネット環境には固定回線、モバイル回線と大きく二つに分けられる。さらに固定回線は光回線とケーブル回線に分けられる。ADSLというものもあるが値段のわりに遅く、新規受付も終了しつつある過去の遺物であるので論外。
固定回線のメリットは安定的に無制限・高速の通信を行えることだ。特に光回線はケーブル回線と比較して安価でさらに高速な通信ができる。しかし光回線は未整備の地域もあるのでそのような場合に固定回線を使いたいのであればケーブル回線を使うしかない。実際に自分も今住んでいる実家ではケーブル回線を使用している。
一方で固定回線のデメリットは工事が必要な点と回線を引いた周辺でしか通信が行えない点だ。他にも光回線の場合は地域が限られる点、ケーブル回線は光回線と比較して高価であり、速度が遅い点がある。
国東半島は割と光回線が整備されているようだ。探せば光回線を引いているまたは引ける物件はあるだろう。
自分は格安賃貸アパートに住むから高価な光回線は期待できない。あってもケーブル回線だ。無料でインターネットが使えると賃貸情報サイトに載っている物件はだいたいがケーブル回線だ。ケーブル回線は貧弱なので利用者が多くなると途端に速度が遅くなってしまう。だからアパートに元々引いてある固定回線には期待できない。
かといって自分で光回線を引こうと思っても賃貸アパートなら大家の許可が必要だ。工事をしたり壁に穴を開けたりしないといけないためそんなお金がかかるようなことを格安アパートの大家が許可するとは思えない。したがって固定回線を利用するという選択肢はない。
モバイル回線を利用する
残る選択肢となるのはモバイル回線のみだ。モバイル回線のメリットは通信環境が広いこと、料金を固定回線と比較して安くできることだ。一方でデメリットは通信容量に制限があること、アップロード速度が固定回線と比較して遅いことだ。
ただ、通信容量に制限があることに関しては最近、100GBの大容量のデータが使えるものやほぼ無制限で使えるものも出てきているのであまり問題にならない。
アップロード速度に関しても動画をYouTubeに上げたり、ビデオ通話をしないのであれば問題にならない。これらを今後することになるかもしれないが、現状ではやる予定はないのでそれはそのときに考えることにする。
セミリタイア後のネット利用の方針
ネットはスマホとパソコンで利用する。スマホは入れたSIMで通信を行い、パソコンはスマホのテザリングを利用して通信をする。これが僕のネット利用の方針だ。
現在スマホとパソコンを合わせておよそ50GBの通信容量を使用している。セミリタイアしたら今より在宅の時間が長くなるからその分使用通信量も多くなる。100GBあれば十分足りると思う。
どこの通信会社と契約する?
モバイル回線を利用するには通信会社と契約する必要がある。そうすればスマホを使えるのはもちろん、テザリング機能でパソコンでネットにつなげるようになる。
現在スマホとパソコンを合わせておよそ50GBの通信容量を使用している。セミリタイアしたら今より在宅の時間が長くなるからその分使用通信量も多くなる。100GBあれば十分足りると思う。
モバイル回線でどこの通信会社と契約するかについては次の2つを考えている。
楽天モバイルと契約する
僕は現在楽天モバイルを使用している。月額税抜で2980円だが、現在は無料期間中なので利用料金は支払わずに済んでいる。おかげで通信量の節約につながっている。セミリタイア後も継続して使用するという選択肢だ。また専用通話アプリを使えば通話料を無料にできるのもうれしい点だ。
現在自分がいる実家はパートナーエリアなので5GBまでの高速通信、最大1Mbpsでの低速通信が使えるようになっている。普段スマホでネットを利用するときは低速通信を使用し、アプリのダウンロードや重いサイトを見るときには高速通信に適宜変える、という使い方をしている。パソコンは自宅の固定回線で使用している。
では国東半島はどうかというと、現在全域がパートナーエリアになっている。スマホで使う分には問題ない。だがパートナーエリア内でテザリングによってパソコンを使うのはかなり厳しい。低速通信の1Mbpsはスマホで使う分にはまだしも、パソコンは一度に使用する通信容量が多いからこの程度の速度では使い物にならない。せめて5Mbpsはほしい。一方でパートナーエリアの高速通信は5GBまでだから早々に使い果たしてしまう。
国東半島は現在全域がパートナーエリアだが、来年の春には一部が楽天回線になるようだ。楽天回線は高速通信が無制限で使えるようになる。もちろんテザリングも使える。これが2980円で使えるのだ。自分の住む予定地が楽天回線内に入れば通信容量を気にすることなく低価格でネットを使い放題だ。
ただ懸念点もある。楽天モバイルが自社で保有する周波数帯はバンド3しかない。バンド18、26もあるがこれはKDDIから借りているものだ。バンド3は電波が届く範囲が狭く、奥まった場所に電波が届きにくい特性がある。
バンド18、26があれば問題ない。しかし楽天回線が特定の都道府県の70%をカバーした時KDDIとの協議によって、その都道府県のパートナー回線の提供を終了するという取り決めになっているのだ。どうやら楽天モバイルはなるべく早くパートナー回線の提供を終えたいようで実際に東京や大阪、奈良の一部で提供を終了している。楽天モバイルはパートナーエリアでの1GB使用ごとに500円をKDDIに払っており、それを嫌ってのことだろう。
パートナー回線の提供が終了すればバンド18,26が使えなくなり、結果つながらなくなるのではないかというのが懸念点というわけだ。
大分県は楽天回線70%到達にはまだ遠いからすぐにつながりにくくなるということはないだろうが、懸念点としてはくすぶる。
1GB音声通話SIM+大容量データ通信専用SIMでDSDV運用
次に検討しているのが1GB音声通話SIM+大容量データ通信専用SIMでDSDV運用だ。
DSDVとはSIMカードを2枚運用できる仕組みのことだ。これを利用するにはDSDVに対応したスマホが必要となる。
DSDVを利用して一方のSIMスロットルには最小限の通信容量がある音声通話機能付きSIMカードを差し込み、もう一方のSIMスロットルにはデータ通信専用のSIMカードを差し込むのだ。
どの通信会社を選べばよいのか?一つの例として音声通話SIMはBIGLOBEモバイルの1GBプラン(税込1276円)で、データ通信専用SIMはchat Wifiの90GBプラン(税込3718円)が挙げられる。
この二つを組み合わせれば4994円で91GBと音声通話を利用できる。
どこの通信会社が良いかというのはその時期によって変わることがある。価格や通信品質、信用できる会社かどうかを見極めて慎重に契約するべきだろう。
セミリタイア後のネット環境運用方針総括
というわけでどのようなネット環境整備の手段があるかを並べてみた。僕セミリタイア後のネット運用は次のようにしたいと思う。
基本的にはスマホもパソコンも楽天モバイルで一本化したいと思う。やはり無制限で通話無料で約3000円で使えるのは魅力的だ。
懸念点として楽天回線が整備されるのが遅かったり、屋内でつながりにくかったりする可能性があるが、その場合は楽天モバイルからDSDV運用に移ることにする。そして楽天回線が整備され、屋内でもつながりやすくなったときに楽天モバイルに移ればよい。
とにもかくにも低廉で快適なネット環境をりようできるかどうかは楽天モバイルにかかっている。実際に現地に赴いて楽天回線は使えるか、つながりやすいかどうかを確かめたい。