国民年金の保険料免除を受けるべきか?

ウマ娘
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こんにちは、ミツケンです。

前回国民年金についてお話ししました。

その前回の続きです。今回は国民年金の保険料免除を受けるべきかどうか考えてみたいと思います。

国民年金では一定の所得以下であれば申請をすることで全額免除または一部免除を受けることができます。

セミリタイア者は保険料の免除を受けている人が多いようです。セミリタイア者にとって保険料の負担は重いですから免除は家計にとって大助かりでしょう。

しかし私は保険料の免除申請は受けないつもりです。

それはなぜなのか?その理由を以下で解説していきます。

ミツケン
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国民年金の保険料の免除を受けない理由

国が運用している

現在の国民年金の仕組みはどうなっているのでしょうか?

国民年金は国からの税金と保険料で賄われ、それを原資に給付を行っています。

意外に知られていないことですがこうして集められた資金は債券、株式などで運用されています。

保険料の免除を受けて資産運用するのと保険料を支払うのは本質的に相違はあまりないというわけです。

国よりも自分で運用した方が高いリターンを得られる!という人は免除を受けて自分で資産運用した方がいいかもしれません。

ただ、私はそこまでの自信はありません。

短期的にはより高いリターンを得られるかもしれませんが、年金は何十年後に受け取るのですから長期を見据えた運用でなければなりません。

その長期には予想もしなかったことが起こります。現在のコロナ禍のように。

そのような状況になったとき果たして資産運用し続けることができるのか?本当に自分の老後資産を自分の力のみで形成させることができるのか?

それに国は膨大な規模の資産で運用しています。その額なんと177兆円。資産運用は規模の世界ですから規模は大きければ多いほどリターンの絶対額は大きくなります。

これには個人投資家が敵うわけはありません。

税制の優遇がある

国民年金の保険料を納付すればその全額が所得から控除されます。つまりその分所得税・住民税が低くなるわけです。

年金の受け取りの際も控除が受けられます。国民年金程度の額であれば全額が控除の対象になるので、無税で年金を受け取ることができます。

一方自分で資産運用した場合は運用額は控除対象になりませんし、利益確定して資産を受け取るときに税金がかかってしまいます。

ただ所得税率が低ければ控除の恩恵はそれほど大きくはないでしょう。それであれば控除の有無は高いリターンを出しさえすれば問題ないでしょう。

私の場合は今後所得が高くなる可能性があるかもしれないのでそれを考慮したうえでの保険料納付が最善だと思います。

終身年金である

国民年金はその受給者が亡くなるまでずっと支給され続けます。それも自分の銀行口座に決まった時期に同じ額が振り込まれるので、難しいことを考えることなく受け取ることができます。

これって結構重要なことだと思うんです。

例えば投資信託であれば含み損の時に資産を取り崩してしまうと損をしてしまうし、含み益の時でも今取り崩さなければもっと資産を増やすことができるかもしれないという思いに駆られることでしょう。

しかも取り崩すのは高齢になったときです。若い時と同じように冷静な判断ができるのか?

計画的に運用していれば資産が尽きることはないでしょうが、万が一もあり得ます。もし年金でそのようなことが起これば税金で補填することができますが、個人の運用では税金で補填なんてできません。

破綻リスクはほとんどない

年金は破綻するから保険料を納めない!という人は多いですが、破綻するリスクはほぼないです。

なぜなら現在は年金支給の原資の半分は税金で賄っているから。以前は3分の1を税金で賄っていました。

ということは今後も税金の割合は高くなっていく可能性は十分にあります。

年金支給に対して保険料が足りなくなればその分税金を投入すればいいのだから年金は破綻しないという理屈ですね。

税金を投入できなくなったら年金は破綻してしまいますが、そうなれば国が破綻しているのと同義なのでやはり年金が破綻する可能性はほぼないのは変わりません。

それに年金制度を破綻させてしまえば生活に困窮した人が増えて社会不安が増大したり既存の政治家が選挙で不利になってしまうのでそんな馬鹿なことはしないでしょう。

国と自分、どっちを信用するか?

以上、私が国民年金の保険料免除を受けない理由を開設しました。まとめると

  1. 国が運用している
  2. 税制の優遇がある
  3. 終身年金である
  4. 破綻リスクはほとんどない

結局国民年金の保険料免除を受けるかどうかというのは国と自分どちらに信用を置けるかということに尽きるのでしょう。

自分で運用した方が税制の優遇を考慮しても高いリターンを得られるし、老後まで継続して資産運用し続けられるし、高齢になっても判断能力は衰えない、こういう自信がある人は保険料の免除を受けるべきでしょう。

しかし未来というのはいつも不透明です。本当に自分を信じ切って大丈夫なのか?

保険料を納めるというのは、国に資産運用を任せてリスク分散を図るともいえるかもしれません。

私自身は国に対しては信用を置いてますので、リスク分散を図るためにも保険料を納めるべきであると思います。

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